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2004年08月

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手紙のつもりで(自分をTuningするための歌)

ごぶさたしています。お元気ですか。

悲しいときや、きついとき、とても怒りの感情にまかれてしまったときに、自分を鎮めるためか、あるところにTuningしなおすためか、知らず静かに口をついて出てきてしまう「歌」ってありませんか?
僕はいくつかあるのです。
いくつかあるうちでどの歌がでてくるのかは、そのときでないとわからないんです。でも、なにかそれぞれでつながる感じはあるのかな。

映画「ひとりでいきる」(ヴィターリ・カネフスキー監督)のなかのいくつかのフレーズとか。
でも、いちばんでてくるのは、ほかの歌。

 「卒業」 谷川雁 作詞  新実徳英 作曲
 
 紙ひこうき 芝生で とばしたら
 おりたたむ かなしみが ひらいた
 この 白さは いつまで のこるのか
 天山北路の すなふる はなみずき
 まどがらすに さよなら 書いたゆび 
                   (一番)

 「十四歳」 谷川雁 作詞  新実徳英 作曲
 
 はなびらのにがさを
 だれがしってるの
 ぴかぴかのとうだい
 はだしでのぼったよ
 かぜをたべた
 からっぽになった
 わたしいま十四
 うみよりあおい
 はなびらのにがさを
 だれがしってるの
 だれが


二つとも新実徳英作曲・谷川雁作詞 十代のための二部合唱曲集「白いうた 青いうた」という曲集のもので僕は藍川由美さんの歌うCD(ピアノ演奏 花岡千春さん)「鳥舟」(カメラータ・トウキョウ 30CM-352)で知ったのです。
ある踊りの会にすこし疑問ももちつつ参加していたときに、友人が前日にくれた、セレクトしてくれたカセットに「十四歳」が入っていて、朝、会場に入る前の電車ではじめて聴いたとき泣けてしまったんです。自分のことをそのなかでちゃんとやればいいと思えたんだと思います。

自分をひとつの線のように鎮めてみても、絃をTuningするときに音がひとつの線に添っていくように自分をTuningしてみるからといって、まわりと自分のことそのものがかわるわけではないけれど、でも、心臓のための居場所を、やさしいものに、柔らかい手の中のようなものに息づかせてあげることくらいにはなるかもしれません。

自分をTuningするための歌は、僕の場合は「歌」なのですが、でも、「歌」にかぎらないのかもしれないですね。自分をみとめてあげることばをじぶんにかけつづけてあげることなどもあるのかも、とも思います。

こわれてしまうことはいいことでもなんでもないから。

It's a Special Book!! 「精神科養生のコツ」神田橋條治著

先日書きました、「誰も知らない」を見た後に買った、精神科医、神田橋條治さんの「精神科養生のコツ」(岩崎学術出版社)を読んでいます。読んでて「いい、いい」感じてしまうと、はやく書きたくなって、読み終える前でも書いて紹介したくなってしまうのです。

精神科の患者さんに向けての、からだ、こころを少しおちつけたり「気持ちがいい」というところにからだをTuningするためのいろいろな素材集のような感じの本です。とはいっても「How to」本という印象はまったくなくて、むしろとても「原理的」なところも感じられます。

精神科の病気は「こころの病気」だと思うからより治りにく、苦しく、存在をオープンにしない(されづらい)のであって、正しくは「脳の病気」なんだと、また「こころ」は脳という"臓器"の「はたらき」だと、言われていて、納得です。こころというはたらきにの上にあらわれる「症状」は自然治癒力のあらわれ、働きが知覚、感じられたものとしての側面もあるということ。

「こころが気持ちいい」って言ってるのと「脳が気持ちいい」って言っていることはちがうのだということ。紹介してあることでも、すこしためしてみて「気持ちよかったら」やればいいいし、そうでなかったらやめればいい。今は向かないのだからと・・・。

ついでに言えば絵もいい(笑)からだに「気がつく」チャンネルを足していきたい、とかいろいろゆるめてみたいと思ったひとが いろいろためしてみたり、生命性の環境である「身体」への考え方に触れるためのいい本だと思う。

「光の風と重さ(誰も知らない)」

昨日、タテタカコさんのライブ、今日は「もと」の映画、「誰も知らない」(是枝裕和監督)を見に行く。以前偶然見に行ったのが水曜(映画が1000 円で見れる日)だったので、夕方の会に行っても、夜の会の分まですべて整理券発行済みで、見ることができなかった。ようやく見れたのだけど、10分前に駆け込みでは、最前列見上げの席しか空いていなくて残念。でも、始まってしまえばそんなことなど気になることもなく引き込まれる。

予告編で見たときも思ったけれど、ひかりがもっている軽さ、重さが風のようにはねる感じがする。それぞれの人たちと、そこにある世界をつなぐもの、なにかを確認するために触れられるもの。アポロチョコだったり、マニキュアであったり、運んでいくスーツケースだったり。そしてそれは「もの」だけでなく、見守っている人であったりもする。はからずも「世界」との間に立ってあげている人。

そとに出ていこうと、走るこどもたち。そのときのまわりの空気にはきっと光の色もあり、重さもあって。

子供たちは外にたすけてもらうことよりも、(たすけてももらっているのだけれど)自分たちが一緒にいることを選ぶ。ひとりひとりになってたすけられていきていくことよりも、一緒にいてやっていかないと、ということを、えらぶ。一緒にいて、外を見る目。でもそれはたくましさのようなものよりも、「皮膚でするつなわたり」(?)のようなものに近くて。「肌合い」のようなもので、近しい人を感じて、受け入れて。

「自分の手でする」しかないことで、でも、そのためには(その、自分のためには)「ひとりで」ではなく「見ていて、ともにしてくれる人」が必要で。

つづいていくしかない、つづけていくしかない(それは自分たちのためでもあるし、ひょっとしたら「出ていったひとのための居場所」のためなのかもしれないけれど)からそれでもならんで立って歩くような。

こんな書き方ではぜんぜん映画の説明(する気もあまりないけれど・・・)になってないのですが・・・。「なんのこっちゃ」という感じかと思うけれど。

映画のあと、神田橋條治さんの「精神科養生のコツ」(岩崎学術出版社)を見つけて買う。ワークなどにもとてもつながることが、そしておそらく「当たり前」にちかいようなことが書いてあるような予感がします。

「「たて」に立てられる声と歌」

是枝裕和監督の映画「誰も知らない」のなかの挿入歌を歌っている人。映画の予告編で聴いてから、(まだ映画自体見れてないのだけれど)見てみたいと思っていました。

エレクトリック・ピアノのペダルを、靴を脱いで、靴下で踏む(笑)。片靴、片靴下での演奏。

CDで聴いた感じだともっと「ふわっ」とした声質、歌い質(?)のひとなのかなと思っていたら、とても芯のある伸びやかな声の人だった。

MCはとても緊張するみたいでそそくさと、という感じなのだけれど、歌いはじめるとその緊張がすっと集中のなかに「縦に」収まって、凛とした感じに立つような感じがする。歌いながら、ときおり目を閉じ自分に集中するように、そしてまっすぐ、目が前に開かれて。

声はまわりに、前に出されているはずなのだけど、「上に」のびていくような感じに聞こえる。なにか、"柱"になって大きくひろがっていくような。

映画のなかで使われている「宝石」や、「あの人」などが耳にのこる。ちいさいけれど、立てられて、のびていくうたうからだの気配。

つい、からだを動かしながら聴いてしまう自分の癖を抑えて、呼吸を立てて、「胸で聴く」というか「胸を向き合わせて」、「胸郭が共鳴して震えているのを感じて」聴いてみる。そうすると歌の、声の「たての」空間に自分も入っているような感じがする。

「「こころ」の本質とは何か」

滝川一廣著『「こころ」の本質とは何かー統合失調症・自閉症・不登校のふしぎ』(ちくま新書)を読んでいます。(最近ほとんど精神・心理関係の読書日誌みたいになってきてますね・・・)

いままでいろいろな興味から木村敏さんの書いたものや、最近は記事でも紹介しているいくつかの本を読んでいたのですが、自分のなかにはほとんど精神医学や精神障害というものの見取り図のようなものはありませんでした。本を読む中で、言葉として「統合失調症(旧名精神分裂病)」とか「躁鬱病」とか「自閉症」とか入ってきてはいるけれど、具体的な像を結んでいないという感じでした。(ただの不勉強といえばそれまでですが)滝川一廣さんのこの新書を今回読んでいてはじめておぼろげな見取り図というかそんなようなものが入ってきました。

人間の「精神発達」というものはどういうことで、どんなことがおきているのか、またそれが解釈、取り扱われてきた歴史はおおまかどうなっているのかというアウトラインのようなものを簡単に分かりやすくみせてくれるような気がします。

でもそれだけでない(教科書的な説明の本でないのは)著者の精神科医としての(それは実はその人としての、ということでもあるのだと思いますが)関心=ひかれてしまうことをとおして書かれているからのように思います。その意味で自分のような初心者、門外漢にはとてもよいシンプルな「手引き書」です。

まだまだ読みかけ、これから自閉症・発達障害~不登校へと進んでいきます(本の実況中継みたいだな)。


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